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濃縮コーヒー1杯28.6円 “割って飲む”炭酸飲料も登場、濃縮飲料が人気の理由【Nスタ解説】

経済
2025-07-23 20:42

お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回はコーヒー1杯のお値段28.6円。安いと感じると思いますが、これは割って飲む「濃縮コーヒー」で作った1杯のお値段なんです。


【写真を見る】「コーヒーとリンゴ…」メーカーおすすめ濃縮飲料レシピ


コーヒー1杯28.6円 拡大する濃縮飲料市場

出水麻衣キャスター:
今年3月にネスレ日本は「ネスカフェ エスプレッソベース」という商品を発売しました。こちらは500mlで429円1本で約15杯分楽しめるので、1杯約30円弱になります。アレンジが自在ということで人気になっています。


2024年の濃縮コーヒー市場は、2017年と比べると2倍の約70億円になっています。

市場拡大の理由は、2020年のコロナ禍によるステイホームで買い物に行く回数が減ったことや、おうち時間を充実させるため、こういった商品を求める方が増えたということです。


“炭酸”濃縮飲料「おうちドリンクバー」人気のワケ

インテージ市場アナリストの木地利光さんにお話を伺いました。

濃縮コーヒー市場は…
・コスパが良い
1杯の価格を抑えられる

・スぺパが良い
省スペースで収納できる、輸送コストも下げられる

・豊富なアレンジ可能

こういった理由から人気なようです。


こうした流れを受け、サントリーでも「おうちドリンクバー」というシリーズを発売しています。こちらは340mlで360円1本で約10杯分楽しめますので、こちらもかなりお得です。

2024年4月に発売しているのですが、今年の4~6月の売り上げは約1.7倍(前年同月比)に増えているということです。

推奨は、おうちドリンクバー1:炭酸水4という割合がいいそうです。


「完成されてたものが売っているのに、なぜ?」濃縮飲料の開発秘話

ただ、開発のハードルは高かったようです。


サントリー食品インターナショナルブランドマーケティング本部・宮内優洋さんによりますと、商品化のアイディアを出したところ、上司から「完成された炭酸飲料が売られているのに、自分でひと手間かけて作る必要がある。“濃縮”炭酸飲料のウリは?」と詰められたそうです。


そこで出したキーワードが“タコパ”(たこ焼きパーティー)です。

タコパのように「お店の商品を買うほうが手軽で味がいいのだけど、家族や友人とワイワイ“自分好み”で楽しめる。非合理的だけど『情緒的な価値』がある」と説得したということです。


「The HEADLINE」編集長 石田 健さん:
わかります。ニュースも「AIが読めばいいじゃないか」と思う人もいますが、温度感があって、我々が情緒的に話してるからいいんだというところがありますもんね。


濃縮飲料を牛乳で割って飲むのもオススメ アレンジレシピ色々

出水キャスター:
例えば、CCレモン・メロンソーダの濃縮飲料を牛乳で割って「CCレモンラッシー」や「POPメロンミルク」にするのも人気だということです。

さらに、暑い今の時期には、かき氷のシロップとしてかけても美味しいということです。

ネスカフェでは、50種類のアレンジレシピを公開しています。

「ピーナッツバターコーヒー」や「いちごミルクコーヒー」などがありますが、担当者のおすすめは「アップルジンジャーコーヒー」だということです。


ネスカフェ担当者おすすめアレンジ「アップルジンジャーコーヒー」
【材料】
・ネスカフェ エスプレッソベース20ml
・アップルジュース80ml
・ジンジャーエール60ml
・ローズマリー適量


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<プロフィール>
石田 健さん
ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長
鋭い視点で政治・経済・社会問題などを解説


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