高砂熱学工業とチームラボがパートナーシップ締結 京都で調印式実施「より精度が高い作品づくりを」
2026-01-16 16:30:11

高砂熱学工業株式会社とチームラボのパートナーシップ締結の調印式・記者説明会が1月15日、アートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」で実施され、高砂熱学工業株式会社代表取締役社長の小島和人氏、チームラボ代表の猪子寿之氏が出席。高砂熱学工業株式会社が、「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」における一部作品への技術支援・協賛することを発表し、サポート作品「変容する連続体」の見学・体験会も報道陣向けに行われた。
高砂熱学工業株式会社は「環境クリエイター(R)」をビジョンとして掲げ、建物における空調設備の設計・施工を軸に、建物内の環境構築にとどまらず、カーボンニュートラル領域や宇宙空間などへ活動の場を広げ、未来社会を創造。一方のチームラボは、集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団として数々の作品を発表している。

今回、高砂熱学工業株式会社は、チームラボとパートナーシップを構築することで「アートと環境技術の融合による新たな価値の創出を目指す」としている。
小島氏は、パートナーシップを構築するきっかけについて「(高砂熱学工業株式会社が空調設備などを担当した)麻布台ヒルズに、(チームラボの)「ボーダレス」というアート作品があり、初めて拝見したときすごく感動しました。私たちの環境クリエイター(R)技術で(作品づくりの)お手伝いができないかなと思いました」と振り返った。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」では、「環境が現象を生み、その現象が存在を創る」という「環境現象」をコンセプトに、風、雨など多様な環境を背景につくられる作品を体験することができる。今後、高い技術力を誇る高砂熱学工業株式会社からサポートを受けることで、「環境現象」のクオリティが上がり、より充実した作品づくりが見込まれる。
猪子氏は「(「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」などの)多くの作品が環境とは切っても切り離すことができず、環境によって存在を生み出しています。専門的なサポートをしていただくことで、より精度が高い作品をつくっていきたい」と意欲を見せた。
高砂熱学工業株式会社とチームラボによる第1弾作品となったのが、「変容する連続体」。「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」の2025年10月7日にオープン時より人気作として来場者の注目を浴びている。同作の空間内ではさまざまな環境変化が起き、それに合わせて無数の球体の姿形が変容する。銀色の球体がふわふわと宙を舞ったかと思えば、渦を巻いて力強く立ちのぼる瞬間を見せるなどしながら、“一つの存在”が現れる。

猪子氏は「特異な環境がエネルギーの秩序をあげていく。環境というのは空気や熱の流れのこと。そのようにして存在を作っていく。そのベースとなる気流や熱の高度なシミュレーションの専門的なノウハウを今回、作品に使わせていただきました」と、高砂熱学工業株式会社のバックアップにより、いかにして「変容する連続体」が出来上がったかを解説した。
小島氏は「美術館やホールなどの空調は得意なのですが、このようにアートに携わらせていただくのは初めて」と新たな試みだったと説明。その上で「こんなにワクワクするチャレンジはないと思います。私たちのコアの技術がどう使えるのかは、自分たちには分かりません。(チームラボと)もっともっとコミュニケーションをとっていくと、私たちの技術も向上できるんじゃないか」と今後への期待を寄せた。

「変容する連続体」に続く作品は現状未定だが、小島氏は「京都だったら「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」がありますし、高砂熱学工業株式会社も全国に支店がありますので、(作品の制作・発表の)場所によってさまざまな支援をしたい」と力強いサポートを約束した。
情報提供元: マガジンサミット