最高値を更新し続ける「金」の高騰が止まりません。なぜ価格が上がっているのか、そして金の価格は今後どうなっていくのでしょうか?
【写真を見る】時価約4.1億円が約44億円に高騰 展示終了となった巨大金塊
最高値更新“金塊”お値段は?
山形純菜キャスター:
異例ともいえるほど、金の価格が高騰しています。
金の販売や買取などを行うSGCから金塊をお借りしました。大きさは長さ25cm×幅6.4cm×高さ4cm、重さ12.4㎏で、お値段は約2億3000万円ということです。(SGC(ゴールドショップ)店頭小売価格)
急騰する金の価格 今後は?
金1gの平均小売価格の推移をみると、2000年は1000円ほどで購入できたようです。
【金の平均小売価格】
・2000年:1014円
・2010年:3477円
・2020年:6122円
・2024年:1万1718円
(1g / 田中貴金属工業の参考価格(税別))
田中貴金属工業によると、金の価格は2025年8月末頃から急騰していて、9月9日には1g 1万9000円を超え、1万9087円(税込) を付けたということです。
急騰した理由として▼アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が利下げに踏み切るだろうという見方が広がり、“比較的安全な資産”とされる金を買う動きが強まったことや ▼円安・ドル高進行が金の価格を押し上げているとみられています。
今後の金の価格について、貴金属スペシャリストの池水雄一さんによると「▼長期的にみると金の価格は20~30年は上下しながらも上がり続ける可能性が高い ▼短期的には年内に2万円を超える可能性も十分ある」といいます。
金を売りたい 買取り額は専門店によって異なる
田中貴金属工業では▼金地金(きんじがね)5g/9万5435円 ▼金貨3.1103g / 6万7979円で販売しているということです。(いずれも店頭小売価格)
実際に見てみると、金貨3.1103gは1円玉よりも小さく、金地金5gは親指の爪ほどのサイズです。
一方、金を売る場合のポイントを貴金属スペシャリストの池水さんに聞きました。
▼金 買取専門店:金の価値のみで査定することが多い
▼ブランド買取専門店:金の価値+ブランド価値
一つのお店ではなく、複数のお店で査定をすることがポイントだということです。
観光地では“巨大金塊”の展示が終了する事態に
金の急騰で観光地にも影響が出ています。静岡・伊豆市の「土肥金山」では250㎏の金塊の展示を7月に終了しました。
2005年の設置当時、時価約4.1億円だった金塊は2025年7月に約44億円となり、警備費や金にかける保険料などの維持管理費が膨らんだため展示終了を決めたということです。
担当者は「これからは砂金採りを目玉にしていく」ということです。
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