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街では期待しないの声も… ポスト石破の動き加速、次の自民党総裁に何を求める?【Nスタ解説】

国内
2025-09-09 21:18

石破総理が辞任を表明したことを受けて、「ポスト石破」に向けた動きが加速するなか、次はどんな人に総理になってほしいのか、何を期待するのか、街の人に聞きました。


【画像で見る】次の自民党総裁は誰?名前が挙がる“5人”の強みと弱みとは


経験値か?刷新感か?「誰になっても変わらない」諦めの声も

井上貴博キャスター:
街の皆さんに、次の自民党総裁はどのような人がよいか聞きました。


50代会社員
「誰もがついていきたいと思う人。強い鋼の精神・指導力を持った人」

30代教師
「今は思いつく人はいない。結局誰になっても変わった感じがない」


井上キャスター:
いま自民党は少数与党のため、「自民党の総裁が即総理大臣になる」というわけではないものの、比較第一党であることを考えると、自民党の総裁が総理大臣になる可能性は高いといえます。

自民党総裁の候補として名前が挙がっている5人について、TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏に、それぞれの強みと弱みを聞きました。


【高市早苗(64)前経済安保大臣】
▼出馬意向
▼初当選:1993年(奈良)
▼主な経歴:女性初の自民党政調会長・総務大臣など歴任
▼期待できること:経済政策・思想など“安倍路線”復活
▼不安要素:保守的な言動に公明党は懸念

【小泉進次郎(44)農水大臣】
▼初当選:2009年(神奈川)
▼主な経歴:環境大臣・農水大臣など
▼期待できること:世代交代・刷新感
▼不安要素:主要閣僚など未経験

【林芳正(64)官房長官】
▼出馬意向
▼初当選:1995年(山口)
▼主な経歴:外務大臣・文科大臣・農水大臣・防衛大臣など歴任
▼期待できること:各種政策に詳しい、ハト派・公明党などが期待を寄せている
▼不安要素:刷新感が薄い

【小林鷹之(50)元経済安保大臣】
▼出馬に意欲
▼初当選:2012年(千葉)
▼主な経歴:内閣府特命担当大臣(科学技術・宇宙など)
▼期待できること:保守派寄りの政策通
▼不安要素:野党とのパイプが細い

【茂木敏充(69)前幹事長】
▼出馬へ
▼初当選:1993年(栃木)
▼主な経歴:自民党幹事長・外務大臣など
▼期待できること:各種政策に詳しい
▼不安要素:党内の人望が…


TBS報道局 政治部 岩田夏弥 部長:
今回この総裁選を通じて、それぞれの方の「このような社会にしたい。こういう政策を実現したい」という政策論争もとても大事ですが、総裁になったからといって実現できるとは限りません。

そのため、野党との話し合いをどうするのか、少数与党の中でどうやって政策実現していくのか、ということも含めて説得力を持って説明できる必要があります。

夢を語ることは大事ですが、夢だけ語って結局何もできなかったとなれば、また期待が大きく裏切られてしまうため、その辺りも大事になってきます。

投票する党員も色々な思いがあると思いますが、今までと状況が違うため、従来の総裁選挙のときに加えて、ほかの要素も考える必要が出てくると思います。


国民が求めるのはやはり“経済政策”か 動きを見せる候補も

井上キャスター:
次の自民党総裁に何を期待するか、街の人に聞いてみました。やはり経済政策を挙げる人が多くいたほか、賃金が上がるような政策を期待する人もいました。


50代自営業
「生活物価も高いので、安心して暮らせる生活を」

30代会社員
「決断して実行する、賃金が上がるような政策ができる人」


井上キャスター:
石破政権の生活にかかわる政策の進捗について見ていきます。


▼高校授業料無償化の拡大
…制度設計など論点残るも、自民・公明・維新が2026年度から実施で合意

▼ガソリン税の暫定税率廃止
…参院選直後に与野党協議開始するも、財源めぐる隔たり埋まらず

▼現金給付
…参院選の公約「国民一律2万円の給付」について、具体的な検討は進まず


岩田夏弥 政治部長:
少数与党の中でも何とか話し合いをして、少しでも進めようという努力はしていました。ただ参議院選挙であれほど物価高対策が争点になり、有権者も一生懸命考えて一票を入れて結果が出たものの、この50日間は自民党内の混乱が続き、ガソリン税や、給付・減税の話も進んでいない状況です。

総裁選も大事なことですが、さらに政治空白が続くことに対して、反発も起きかねないところはあります。


井上キャスター:
そこで一つ動きがあったのか、小林鷹之氏が8日、民放の報道番組で「減税の論議についても、聖域なく誠実に野党としっかり協議をしていく姿勢が必要」と発言しました。

これは、自民党が参院選で敗北したことを念頭に、「国民は減税を求めているのだから、誠実に野党と協議をしていく姿勢が必要」という小林氏のメッセージなのでしょうか。


岩田夏弥 政治部長:
そうですね。選挙で自民党が訴えた“給付”が過半数取れなかったとなれば、野党が訴えた“減税”を「とにかくだめだ」と言ってしまっていいのかどうか。だめならだめで、どうしてなのか説明しないと、有権者は納得できないと思います。


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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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