5日は群馬県伊勢崎市で41.8℃を観測し、国内の最高気温を更新するなど、経験したことのない暑さとなりました。夏の甲子園の開幕戦は、選手の負担を軽減するため史上初のナイター開催となりました。
【写真を見る】国内史上最高「41.8℃」…観測史上最も暑い1日 オートレーサー「熱走路は滑りやすく」 夏の甲子園は暑さ対策で史上初ナイター開幕【news23】
観測史上もっとも暑い1日 「雨の方が滑らないかも」
報告
「群馬県伊勢崎市にあるオートレース場に来ています。現在の時刻は午後8時半、手元の温度計は34℃となっていて、夜になっても気温、そして会場の熱気は下がりそうにありません」
5日、気温が41.8℃となり、国内の最高気温を更新した群馬県伊勢崎市。日本で一番暑かった町で繰り広げられる熱いレースは夜になっても続いていますが…
男性
「昼間と大差ない。変わんない」
女の子
「(Q.きょうは暑かった?)暑い。(Q.今は?)暑い。あそこで涼んでいないと死んじゃう」
選手が走る路面をサーモカメラで見てみます。
報告
「路面の温度を見てみると45℃以上となっていて、真っ赤になっています」
直射日光を浴び続けた路面は夜になっても熱をもったまま。 オートレースでは50℃を超えた路面を「熱走路」と呼んでいて、高温でタイヤが摩耗して滑りやすくなるといいます。午後3時半ごろのレースでは表面温度が58℃に達するほどの暑さになっていました。
第3レース、路面の表面温度が「55℃」になる中、出場した藤本選手は…
藤本梨恵 選手
「きょうは経験したことのないような暑さで、タイヤも滑りが出て、レースが難しかった。これくらい暑いと雨の方が滑らないかもしれない。それくらい滑る。もうちょっと暑さが収まってくれればいいなと思う」
群馬県の各地で40℃超え 「サウナにいる感じ」
振りかえれば、兵庫県の丹波市で当時の国内最高気温「41.2℃」を記録したのは、まだ6日前(7月30日)のこと。
5日の伊勢崎市は朝からグングン気温が上がり、午前10時に35℃を超え。そして午後2時半ごろ、国内最高気温に達しました。夕方になっても気温は下がらず…
男性
「40℃日本で超える日が来るとは思ってなかったので、自分の住んでいるところでなかなか大変な…。風があるので、なんとかしのぎたいと思います」
気温が高くなったのは、伊勢崎市だけではありません。
男性
「外出た感じ、サウナにいるような感じですね」
女の子
「電車の中はエアコンが効いてて涼しかったんですけど、出た瞬間、熱風がすごくて」
群馬県の各地で40℃超えの気温を観測しました。
涼を奏でる風鈴の音。こちらの寺がある桐生市は全国で3番目の暑さとなりました。寺では参拝者に涼を感じてもらおうと風鈴まつりを開催していますが、人の姿はほとんどありませんでした。
お寺のスタッフ
「今日はちょっとさすがに少なかったように思えますね、いつもよりは。危険レベルな暑さだったので、たぶんそういう影響でなのかなと思って」
風鈴の短冊には、参拝者からの願い事が綴られています。
『涼しい夏でありますように』
『かきごうりがたべたいです』
全国で40℃以上を観測したのは過去最多の14地点
5日に全国で40℃以上を観測したのは、茨城・栃木・群馬・埼玉・東京の1都4県。過去最多の14地点にのぼりました。
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「埼玉県鳩山町です。午後4時半になるところですが、気温計は41℃をさしています」
5日、41.4℃を観測し、全国で2番目に暑かった埼玉県鳩山町。
男性
「暑さがずっと蓄積してるって感じですね。暑いです。なんとか耐え忍んでね」
放送(東京・八王子市 午後2時半ごろ)
「現在、市内の気温が40℃を超えました」
東京都内でも。これまで40℃を超えたことのなかった八王子市で40.3℃を観測しました。
連日、各地で体温超えの危険な暑さ。“もう子どもを公園で遊ばせられない”という声が聞こえてきます。
母親
「遊具も興味があるので、どうしても遊具の方に遊びに行くんですけど、火傷するくらいの熱さなので危険すぎて遊ばせられない」
こうも暑いと涼しいところに行きたくなるのが人間の性。千葉県富津市にある「マザー牧場」は標高がおよそ300メートルの場所にあり、街中より気温が3℃ほど低いといいます。
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「午前11時の気温は30℃です」
あたり一面を鮮やかなピンク色に彩るのは、およそ2万株の「ペチュニア」。いま、見ごろを迎えているそうです。
観光客
「横浜は外に出るのも嫌で。こっちだと自然も感じられるし、風もあるし涼しいですね」
「(Q.東京と比べてここの気温はどうですか?)東京より涼しいかな」
6日の関東は5日より気温は低くなりそうですが、38℃前後まで上がる所もありそうです。また、甲府や静岡は39℃予想で、引き続き熱中症への警戒が必要です。
暑さ対策で夏の甲子園にも変化 開幕試合は史上初のナイター開催
一方、5日から始まったのが“夏の甲子園”。暑さ対策で、あり方が変わっています。
智弁和歌山 山田希翔 主将(3年)
「勇気をもって、全力でプレーすることを誓います」
開会式は史上初めて夕方に実施され、その後、行われた石川・小松大谷と長崎・創成館による開幕試合は史上初のナイター開催となりました。
開幕試合を観戦
「熱気はありますけど、観戦には最高ですね」
「夕方の方が安心して観られるかなというのはある」
「最初(の甲子園観戦)がナイター戦だとは全く思わなかった。ある意味楽しい。昼間は積極的に水をがぶ飲みしてたけど、今はちびちび飲んでる感覚」
午前・夕方に分けて試合を行う「2部制」は去年より3日増え、6日間に拡大されます。
甲子園球場の向かいにある“町中華”は、大会初日を楽しんだ人たちで賑わっていました。
開幕試合を観戦
「炎天下は炎天下で良さがある。見てる僕らも汗かきながら、選手も汗かきながら共有できる部分がある。きょうはきょうで冷静に試合も観られて」
「30歳くらいから今74歳だけどずっと来てる。(Q.30年以上、開幕戦を観に来ている?)はい、孫ができても来とる。やっぱり変わっとる暑さが。ビールの美味しさが違う。それくらい気候は変わっとるね」
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