京都大学の研究チームが、アメリカで社会問題となっている鎮痛薬「フェンタニル」に代わる、依存性などが少ない新たな鎮痛薬を開発しました。
京大の研究チームが開発した新たな鎮痛薬「アドリアーナ」は、「フェンタニル」などの麻薬性鎮痛薬に匹敵する効き目があるといいます。アメリカではフェンタニルなどの過剰摂取で年間7万人以上が死亡するなど社会問題となっています。
痛みは、刺激が脊髄から脳に伝わることで感じます。命に危険が及ぶ状況では神経伝達物質「ノルアドレナリン」が分泌され、痛みが抑えられている点に着目して新薬を開発。動物実験などでは手術後の痛みなどを抑える効果が確認される一方、依存性などの副作用は確認されなかったということです。
京都大学医学研究科 萩原正敏 特任教授
「がんで亡くなる日まで意識も清明で、副作用もなく痛みを感じずに暮らしていただきたい」
早ければ2028年の実用化が目指されています。
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