気温が高い夏は特に注意が必要です。リチウムイオン電池が使われている製品の発火事故を防ぐには、何に気をつければいいのか。万が一、発火してしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
【写真を見る】暑い日は要注意!電動自転車から突然煙…火が大きくなる一部始終
モバイルバッテリー 充電中の発火はなぜ起きる?
山形純菜キャスター:
リチウムイオン電池が使われている製品の発火事故をどう防げばいいのか、何に気をつければいいのでしょうか。
モバイルバッテリーが充電中に発火したということで、どういった状況だったのか伺いました。
●エアコンつけた部屋で睡眠中に充電
●2025年1月購入
●2025円の福袋(他にワイヤレスイヤフォン+1商品)
●中国製
●容量10000mAh(スマホ2~3回充電可能)
●PSEマーク付き
元消防士で防災スペシャリストの野村功次郎さんに、どの点が気になったのか伺いました。
1つ目:2025円という価格
→安すぎるのではないか
2つ目:睡眠中に充電している
→モバイルバッテリーは、100%になって充電を続けているとバッテリーが劣化しやすくなるということで、大体20%〜80%にとどめておくといいということです。
3つ目:PSEマーク付き
→PSEマークが付いていたとしても、型が古いものだったり、リコール対象になっていたりするものもあるということなので、ネットなどで調べておいた方がいいということです。
出水麻衣キャスター:
購入するときには、そういった基準はクリアされているから世に出ているものだと思ってしまいますよね。
山形キャスター:
現在の最新の安全基準を満たしているかどうかは、型の古いものだとわからないということです。消費者庁のページなどでも簡単にチェックができます。
“バッテリー劣化の確認ポイント” 万が一発火してしまったら…?
自分のモバイルバッテリーが劣化していないか、チェックポイントを伺いました。
【モバイルバッテリーのチェックポイント】
●バッテリーが膨張している
●すぐに熱くなる
●減りが早い
●充電時間が遅い
モバイルバッテリーだけではなく、ハンディファン、ワイヤレスイヤホンなども、チェックしてみてください。
万が一、発火してしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
防災スペシャリストの野村さんによると、「大量の水をかけるといい」ということです。水の量が少ないとバッテリーの温度上昇に追いつかないので、「内部に届くまで水をかけて欲しい」ということです。
出水キャスター:
最近はニュースでよく取り上げられるので、持ってるものをすぐに消費者庁のページで調べた方が良さそうですね。
「直射日光でバッテリーは劣化が進む」走行中の自転車が発火
山形キャスター:
さらに暑い時期、注意が必要ということです。リチウムイオン電池の使用は、「この時期は、炎天下での使用に要注意」ということです。
炎天下で使うものでは、電動アシスト自転車があります。NITEによると、モバイルバッテリーに次いで、2番目の事故件数ということです。
実際に事故の映像を見ると、電動自転車から突然煙が出ました。乗っていた女性が荷物を取り出そうと近づくと、バッテリー付近から発火。火はすぐに大きくなり、女性は避難する事態になりました。
防災スペシャリストの野村功次郎さんによりますと、「バッテリーに異常がある場合、走行中に発火し、事故になることも」という事で、十分注意が必要ということです。
どのくらい炎天下で熱くなるのか、検証したところ、約42度ぐらいでした。すごく熱くなっているわけではないですが、注意が必要だということです。
防災スペシャリストの野村さんによると、「直射日光でバッテリーは劣化が進んでしまう。日陰に置くなどの対策を」ということでした。
【バッテリーの劣化 どう確認?】
●説明書の交換時期などを確認
→メーカーのHP「3~4年が目安」
●自転車店でバッテリーの“健康診断”
他にも、“互換性”をうたう非純正のバッテリーがあります。安価で劣化しやすい商品もあるということですので、気をつけてください。
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