石破総理は参院選の敗北後も続投を明言していますが、党内では退陣要求が日増しに強まっています。落選議員も「組織のトップとしてのけじめをつけるべき」だと訴えています。
自民党 佐藤正久 参院議員
「全部空ですね」
きょう、議員会館の片付けをおこなっていたのは、自民党の佐藤正久参院議員。イラク戦争に派遣され、「ヒゲの隊長」として親しまれてきましたが、参院選で4度目の当選とはなりませんでした。
自民党 佐藤正久 参院議員
「徐々に逆風が強まっていった感じの選挙だったと思います」
去年の衆院選、先月の都議選、そして今回の参院選と3回“民意からNO”と突きつけられたからには石破政権は退陣せざるを得ないと話しますが、石破総理はきのう…
石破総理
「国民生活というものがきちんと守られるということ、それに向けて全力を尽くしてまいりたい」
と続投をあらためて表明しました。
こうした態度に佐藤氏は…
自民党 佐藤正久 参院議員
「組織のトップとしてのけじめ、これはつけないと、組織の健全性という観点から、これは私は駄目だと思います」
党の地方組織や青年局などからも退陣を求める声があがる中、石破総理が続投にこだわるのは“日米の関税交渉がまだ完全には終わっていないからだ”と総理周辺は話します。
石破総理周辺
「トランプ大統領の気が変わらないよう、細部を合意できるまで予断を許さない」
総理の周辺は、進退を最終決断するのは参院選の敗北の検証が終わる8月下旬以降との見通しを示しますが、党内からは「即刻、退陣すべき」との声があがっていて、来週月曜日におこなわれる両院議員懇談会で1つのヤマ場を迎えます。
自民・閣僚経験者
「不満の声がバンバン吹き出すだろう」
両院議員懇談会は落選議員も参加することができます。
自民党 佐藤正久 参院議員
「居座るのではなくて、やっぱりバッターボックスから出て、次のバッターに譲るっていうのはルールですから。ここは指揮官自ら身を処すべきだと思います」
党内では、総理退陣の議事も決議できる「両院議員総会」の開催を求める声や、総裁選前倒しを求める署名活動も始まるなど、「石破おろし」の動きが加速しています。
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