警視庁は、いわゆる「闇バイト」の事件で捜査員の身分を隠して犯行グループと接触する「仮装身分捜査」を行い、全国で初めて摘発したと明らかにしました。
捜査関係者によりますと、警視庁は今年5月、首都圏であったいわゆる「闇バイト」の特殊詐欺事件に絡み、捜査員の身分を秘匿して犯行グループと接触する「仮装身分捜査」を行い、詐欺未遂の疑いで容疑者1人を摘発したということです。
SNS上にあった闇バイトの募集に対し、警視庁の捜査員が架空の身分証を提示し応募し、捜査を進めたということで、「仮装身分捜査」による摘発は全国で初めてだということです。
警視庁は「仮装身分捜査」の詳細について、犯行グループ側に捜査手法を知られてしまうのを防いだり、捜査員の安全を確保したりするといったことを理由に明らかにしていません。
警視庁は「仮装身分捜査によって警察側から犯行グループと接触することが可能となった。被害に遭いそうになっていることに気づいていなかった被害者やグループの犯行の方法を事前に知ることができ、犯罪の未然防止や犯人の検挙の両方で意義があった」としています。
「仮装身分捜査」は今年1月に警察庁が実施要領をし、一部の都道府県警が運用を開始していました。
対象となる犯罪は強盗や詐欺のほか、「闇バイト」で実行役を募集して犯罪行為をさせる職業安定法違反などの犯罪で、他の手法での摘発や犯行抑止が困難な場合に限定して行われるということです。
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