
パリ五輪・女子バレーボール日本代表の・井上愛里沙(ヴィクトリーナ姫路、29)が21日に現役を引退した。
【写真を見る】ラストは敵地で胴上げ!パリ五輪代表・井上愛里沙(29)バレー人生に終止符「素晴らしい仲間と成長することができて嬉しかった」
井上は2018年から4年間、久光製薬スプリングス(現:SAGA久光スプリングス)に所属後、海外に移籍。2023年9月からはヴィクトリーナ姫路に所属し、エースとして活躍。2024年12月には皇后杯・全日本選手権で優勝、クラブ創設以来初のタイトル獲得に貢献した。今シーズンは43試合に出場、チームトップの718得点。日本代表では2014年、筑波大学時代に初選出。2024年のパリ五輪にも出場した。
ヴィクトリーナ姫路は、今大会のSVリーグでレギュラーシーズン6位。チーム初となるファイナルラウンドまでコマを進めた。準々決勝の相手は、去年の天皇・皇后杯で勝利した、井上の古巣、SAGA久光スプリングス。井上はエースとしてチーム最多の15得点をマークしたが、2連敗し、準々決勝敗退となった。
試合後、「ありさ!ありさ!…」とコールが会場中に響き渡ると、2チームの選手やスタッフから胴上げが行われた。「皆さんの前で久光さんと試合ができて、本当に私は久光の皆さんとプレーしたことも忘れていないですし久光で過ごした時間が私をすごく成長させてくれたと思うので、本当に選手・スタッフのみなさんに感謝しています。今日は負けてしまいましたが、次のセミファイナル、私たちの分も頑張ってください」と久光時代の仲間達と熱いハグを交わした井上。
試合後の会見ではキャプテンの柴田真果(30)が「愛里沙が先頭に立ってずっとチームを引っ張っていってくれて。体がきつい中でも最後の最後まで振り絞って打ってくれた」と隣にいる井上と時々目を合わせながら、涙をこらえて語った。
井上は胴上げについて「人生初めてで、いつも逃げていたんですけど(笑)ああいう温かい空間を作り出してくださって本当に嬉しかった。改めて色んな方に支えてもらって今の自分があるんだなと宙に浮いている時に感じられて嬉しかった」とバレー人生を振り返り、笑顔で会見場を後にした。
■井上愛里沙(いのうえ・ありさ)
1995年5月8日生、京都府舞鶴市出身。2014年筑波大学在学中に日本代表初選出。2018年に久光製薬スプリングス(現:SAGA久光スプリングス)の内定選手として加入し、2021-22シーズンに皇后杯・全日本選手権で優勝、V.LEAGUE DIVISION1 WOMENでもエースとして、チームを優勝に導き、2冠制覇を達成。2022-23シーズンにはフランスリーグの「サン・ラファエル」に移籍し、2023年9月にヴィクトリーナ姫路へ加入。2024年パリ五輪に出場し、2024年12月には皇后杯・全日本選手権を制し、クラブ創設以来初のタイトル獲得に貢献した。身長178㎝、 アウトサイドヒッター
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