コメの価格が15週連続で値上がりするなか、きのうから3回目の備蓄米の入札も始まっています。こうした中、きょうの農水省で「試食会」が行われましたが、その狙いとは?
コメ価格の高止まりを抑えると期待されていた備蓄米。その備蓄米、きょう、農水省で大臣以下が勢揃いし、試食会を開きました。
江藤拓 農林水産大臣
「私グルメじゃないので。普通にうまいなあ」
食べるのは、2022年から2024年に穫れたコメ。
江藤拓 農林水産大臣
「日本のお米は、年次は若干古くなっても美味しいのだということを私は知っていただきたい。(古いコメでも)安かろう、まずかろうではないんだ」
備蓄米の3回目の放出には2023年産が出されることから、おいしさや品質をアピールする狙いです。
記者が2022年に穫れたコメを試食してみると…
記者
「おいしいですね。ちょっとグルメじゃない私には違いがわかりません」
備蓄米が放出されても、スーパーでの平均価格は15週連続で値上がり。小売企業の業界団体も“価格の高止まりが続いている”と指摘します。
日本チェーンストア協会 増田充男 執行理事
「少しはよくなっていくのではないかなと思う。(備蓄米によって)相場がどこまで下がるかは、正直よくわかりません」
きょう、実際にスーパーを覗いてみると…
買い物客
「2000円台の頃は割と美味しいお米が食べたいのでちょっといいやつを食べようかなという気持ちだったが、もうそれはなかなかできない」
店側は、コメの仕入れ価格が値上がりしているとして、「安く提供することは困難だ」と話します。
スーパーセルシオ和田町店 食品担当 久保田浩二さん
「来週からまた値上げを決定している。(5キロのコメは)全品5000円超えになる」
また、備蓄米が十分に行き渡っていないと指摘します。
スーパーセルシオ和田町店 食品担当 久保田浩二さん
「(備蓄米の)入札に参加している企業は、90何%が大型集荷業者と言われても、ほとんどがJA。一般の事業者さんといっても、ごく一部が落札をしているにすぎない」
40代
「(備蓄米が)本当にまんべんなく出回っているのか、ちょっとそこは不安ですよね。(備蓄米を)あまり見たことがないので」
備蓄米は7月まで毎月放出されますが、価格の安定につながるか、先行きは不透明です。
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