自民党内で日々強まる“石破おろし”の動き。一方、官邸前では、総理の続投を求めるデモ。数百人にのぼった参加者の思いとは?
【写真で見る】官邸前に集まる“総理の続投を求めるデモ”の様子
「石破やめるな」数百人が集まる異例のデモ 一体なぜ?
7月25日の夜、官邸前では「石破やめるな」「石破は頑張れ」と声を上げる、異例の“総理の続投を求めるデモ”がおこなわれました。
参加した人は、”自民党が選挙で負けたのは、石破総理だけの責任ではない”と話しました。
Q.(参院選大敗の)責任は誰がとるべきだと考えるか?
50代女性
「自民党が議席を減らしたのは、裏金とかそういうことにもう耐えきれない。あとは、もう今経済良くないですよね。今までの30年の積み重ねなんじゃないですか。みんなの信任を得られないというのは」
70代男性
「自民党全体で責任を取らなきゃいけないと思いますね。統一教会の問題もありますよね、安倍政権の下で。そういったものの負の遺産がこういった結果になったんだと思います」
参加者は数百人にのぼりました。
Q.これまでデモには参加したことある?
20代女性
「ないです、今回が初めてです。できることからしようというので、Xで見かけて参加を決めました」
こうした声もあがっていますが…。
活発になる“石破おろし” 署名も集まり着々と進む
自民党内では“石破おろし”の動きが活発になっています。
Q.高木さんも署名にサインする?
自民党 高木啓 衆院議員(7月25日午後2時半ごろ)
「もちろんです、はい」
「両院議員総会」の開催を求める署名。総会は総理退陣につながる議案を決定することができます。サインしているのは旧安倍派の高木議員です。
自民党(旧安倍派) 高木啓 衆院議員
「石破総理1人ではなくてね、自民党執行部全体として、やはり責任をとられるべきだ」
署名のとりまとめに動いているのは、石破総理と距離をおく「旧安倍派」や「旧茂木派」、「麻生派」の中堅・若手議員たち。
「両院議員総会」の開催に必要な署名は確保したといいます。
自民党(旧茂木派) 笹川博義 農水副大臣
「少なくとも、もう3分の1はクリアしましたので、過半数を目指して頑張っていきたい」
7月25日夜、麻生太朗最高顧問ら麻生派の幹部は、都内の日本料理店で会合を開きました。
こうした党内のうねりに、中堅議員は危機感を示しています。
自民党 中堅議員
「結局、元の派閥単位で権力闘争をしかけているだけだ。下手をすると党が分裂してしまう」
また、自民党の公的な組織「青年局」が、公然と退陣を求めるなど、“石破おろし”が収まる気配はありません。
「責任を持たなければいけない」辞める予定のない石破総理
一方の石破総理、辞める気はなさそうです。
与野党党首会談では、アメリカとの関税交渉の成果を強調。総理周辺によると「合意の実施にまで責任を持たなければいけない」と、総理は早期退陣に否定的だといいます。
会談した野党側の反応も・・・
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「私から『いつまでやるんですか?』と。『そんな進退にかかわることは言ってないんだけどなあ』と、きょう話を聞いてると、続投への強い意欲を感じた内容でした」
共産党 田村智子 委員長
「(総理が会談の)最後に『辞めません』って一言言ってましたけどね」
その野党側ですが、ガソリン暫定税率の早期廃止で、8党の政策責任者が一致しました。早ければ8月1日に召集される予定の臨時国会で法案を提出します。
対照的に揺れる自民党。7月28日に開かれる「両院議員懇談会」が大きな山場となります。
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