
フィギュアスケートの世界国別対抗戦(東京体育館)はアメリカが優勝、日本は2位で幕を閉じた。一夜明けた20日、それぞれの日本選手がメディア対応を行なった。
選手たちはつかの間のオフを挟み、さっそく来季に向けたプログラム作成に取り組む。来年2月にはミラノ・コルティナオリンピック™が控えており、そこへ出場するためには年末の全日本選手権が大きな鍵となる。各選手が来季に向けた展望を口にした。
男子シングル 鍵山優真(21、オリエンタルバイオ・中京大)
「来季は全日本選手権前にたくさんの試合に出てたくさんの経験をしていきたい。常に練習の中で試合を想定しながら1本1本大切に練習していくのと、目標に向かってどういう風に計画を立てトレーニングや私生活を送っていくかを考えながら過ごすのが大事。失敗を恐れずに常にチャレンジの精神でやっていきたい」
男子シングル 佐藤駿(21、エームサービス・明治大)
「来季は今の構成でいくのかなと思っている。まずはフリーの4回転ジャンプ4本構成でノーミスの演技をする。いまは4回転ルッツと4回転フリップの方が確率は高いが、ループやサルコウの確率が上がってきたらもしかしたら入れるかも知れない。来季は五輪に出場してメダルを獲ってくるということと、全日本選手権で優勝することが目標」
女子シングル 坂本花織(25、シスメックス)
「来季は自分の持っている力をすべて出して、自分が思い描いている結果になるように頑張りたい。今季はショートフリーともに速い動きが多いプログラムだったが、やってみて自分は速い動きが苦手だと気づいたので、もう少し自分のスケーティングスキルを見せるプログラムにしたい。見せる限りはもっと上達させないといけないし、安定感を高めていきたい」
女子シングル 千葉百音(19、木下アカデミー)
「今季GPファイナルまでは調子が良くて、そこから全日本選手権までのピーキングが難しかった。来季は一番全日本選手権で頑張らないといけないので、GPシリーズでも成果を出したいし、流れよく、全日本まで調子よくやるのが第一段階の目標。
オフは旅行の予定もないのでトレーニング漬けかな。大事な準備期間なので、特に今年は短く感じるところがあるが、未来は確実に来るのでそれに備えるだけ。
(五輪争い)女子は混戦の中熾烈な戦いの中なので、いかに自分に勝てるか、自分との戦いを集中してできるかが大事。準備を積んだ者が勝つと捉えているのでそれを怠らず、毎日自分と向き合いスケートのことを考えながら取り組んでいきたい」
ペア 三浦璃来(23)・木原龍一(32)組(木下グループ)
三浦
「今季スロージャンプに苦戦することが多かったが、トレーニングを見直すことによって今大会ショートとフリーともに片足で降りることができたので、変えたトレーニングをこれからも続けていきたい。フリーではミスがあっても140点を超えられていたので、ノーミスだったら150点も夢じゃない。そこを目指してがんばっていきたい。」
木原
「まずは身体と心をしっかり休める。だがただ休むのではなく、オフから3か月後(シーズンイン)の身体のことを考えて身体のケアやトレーニング、食事に気をつけて。10年前はそういった目標(150点)は思い描けなかった。150点を楽しみながら出したい。挑戦できる楽しさが見つかって良かった。」
アイスダンス 吉田唄菜(21)・森田真沙也(21)組(木下アカデミー)
吉田
「来季は見違えるような2人になって戻ってきたい。全部伸ばさないと五輪の枠獲りは難しいので、オフシーズン中に練習を頑張って、自信を持って枠獲りに行けるように頑張りたい。五輪の枠獲りもして全日本選手権で優勝して、五輪の個人と団体戦で出られるように頑張りたい」
森田
「練習から試合を意識することもそうだが、練習の質を上げるために何ができるかを考えていきたい。この2年間滑ってきてある程度自分たちのスケートスタイルがはっきりしてきた。ここからは殻を破るためにできることをやりたい」
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