21日に亡くなったローマ教皇フランシスコについて、死因は脳卒中や心不全などだったことがわかりました。22日にも葬儀の日程が決まるとみられます。
記者
「バチカンのサンピエトロ広場の前に来ています。先ほどまで追悼式典が開かれていたということで、多くの信者らが訪れています」
21日に88歳で死去したローマ教皇フランシスコ。亡くなる前日までミサに参加していたこともあり、多くの信者らが突然の別れを悼んでいました。
前日のミサにも参加した信者
「きのう見ましたよ。サンピエトロ広場に来て祝福を受けました」
「偉大な教皇が亡くなって悲しいです」
ローマ教皇庁によると、脳卒中や心不全などが死因で、22日の高位聖職者が集まる「枢機卿会議」で葬儀の日程が決まる見通しです。
また、早ければ23日にも、遺体がサンピエトロ大聖堂に移され、信者らに公開されるということです。
教皇の死去について、アメリカのトランプ大統領は「安らかにお休みください」とSNSに投稿し、葬儀に妻のメラニアさんと出席すると表明しました。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領も「ウクライナの平和と人々のために祈ってくれた」と謝意を示すなど、世界各国から教皇の死を悼む声が聞かれました。
ローマ教皇フランシスコは2019年に広島を訪れ、平和公園で核兵器廃絶への思いを訴えました。その際、抱擁を交わした被爆者でカトリック教徒の加藤文子さん(95)も教皇の死を悼みました。
被爆者 加藤文子さん
「涙がぽろぽろ出て、そうしたら手で涙を拭いてくださいました。今でもきのうのことのように思い出します」
教皇と同じアルゼンチン出身で、2019年に教皇が長崎を訪問した際、通訳を務めたデ・ルカ・レンゾ神父は当時をこう振り返ります。
長崎訪問時に通訳を務めた デ・ルカ・レンゾ神父
「(教皇は)長崎とか日本もそうですけど、昔から憧れた場所でもあるんです。長崎への訪問が実現したというのは、本人にとって特別な思いがあったように思いました。最後までですね、務めを果たしていたという姿を残してくださったことは、感謝の気持ちが一番大きいですよね」
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