
バレーボールの国内最高峰“SVリーグ”女子の埼玉上尾メディックスを7月に退団した元日本代表の黒後愛(28)が24日、埼玉県内で記者会見を行い、12チームで構成されるギリシャ女子バレーボールリーグのAEKアテネに移籍することを発表した。
「とても楽しみな気持ちでいっぱいです」と開口一番笑顔を見せた黒後。28歳にして初めての海外挑戦となるが、「新しい環境、新しい仲間とバレーボールをすることをとても楽しみにしていますし、どんな経験ができるのか、自分自身どういうふうに成長できるのかをとても楽しみにしています」と、今の思いを話した。
ギリシャを選んだことについて「出会いとタイミングで、ギリシャとのご縁があった。他にもいただいたオファーはあったんですけど、そことのご縁は繋がらず、最終的な判断でギリシャになった」と、その理由を明かした。
上尾への思いを問われると「上尾に在籍している中で、ここで経験させてもらったこと・・・」と話すと言葉に詰まり、「泣いちゃう」と言って涙を流した。「バレーボール人生においても財産だったなってすごく思っています。本当にこの3年間、人に恵まれたなっていう思いが強いです」と、古巣への感謝を述べた。
ロサンゼルスオリンピックまであと2年に迫った中での決断。「環境を変えてチャレンジしたいっていう気持ちが、より強くなったタイミングだった」と語り、「オリンピックへの気持ちが強くなったのは宮部藍梨だったり、同級生で代表でもリーグでも長く、ともにバレーさせてもらった石川真佑だったり、今代表で頑張っているメンバーの存在も大きいんですけど、自分自身の気持ちが、世界と戦う場にもう一度立ちたい。そういう気持ちが年々高くなっていた」と、日本代表への熱い思いも口にした。
ファンに向けては「今後も私のバレーボールを全力で楽しんでいる姿や、どんなふうに向き合っているのかっていう姿を届けていけたらいいなと思っていますので、これからも応援のほどよろしくお願いします」と、メッセージ。
黒後が移籍するAEKアテネは1924年、コンスタンティノープルからのギリシャ人難民によって設立。2011/12シーズンに国内リーグ初優勝。過去には元日本代表の籾井あきが在籍するなど、各国トップ選手により構成されている。
2021年東京五輪ではエースとして活躍した黒後。その後、体調不良を理由に休養を発表したが、22/23シーズンに当時の所属チームである東レアローズに復帰。シーズン終了後に埼玉上尾メディックスに移籍し、チームを3位に導いた。24年には3年ぶりに日本代表に選出され、ネーションズリーグにも出場し銀メダルに輝いた。
■黒後愛(くろご・あい)
1998年6月14日、栃木県宇都宮市出身。身長180㎝、最高到達点306㎝。オポジット。下北沢成徳高校では2016年から春高バレーを2連覇し、2年連続でMVPにも輝いた。卒業後の2017年に東レアローズへ入団。6季在籍後、2023年に埼玉上尾へ移籍し、今年7月24日に退団した。2021年東京五輪代表、24年には3年ぶりに日本代表に選出された。
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