
世界TOP18チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグで前回、銀メダルの男子日本代表(世界ランク6位)は世界ランク1位のポーランドに1ー3(25ー27、22ー25、25ー18、37ー39)で敗れ、今大会1勝1敗となった。この試合の解説を務めた古賀幸一郎さん(40)に試合の振り返りと次戦(セルビア戦/同12位)の見どころについて聞いた。※世界ランキングは日本戦終了時点
【一覧】バレーボール2025年度日本代表選手&『ネーションズリーグ』日程
新タ悦男TBSアナウンサー:
ポーランド戦、惜しかったですね。
古賀さん:
惜しかったです。もったいなかったですね。
新タアナ:
1セット目(25-27)をとっていたら・・・
古賀さん:
展開はね・・・ただ終わった事は仕方ないので。
新タアナ:
こう見ると、やりたいことだったり、いろんな引き出しをロラン・ティリ監督も持っていて、引きだそうとしていたのがわかった。日本代表の見方、どういうところを見てたらいいのかっていうのが、今日はわかるようなゲーム。
古賀さん:
そうですね、駆け引きの部分なんかね、そういったところはもうまさしくでしたよね。
新タアナ:
バレーボールは駆け引きが面白いですよね。ポジションをチェンジしてたりとかそれが前後、前だけじゃなくて後ろもそうだしとかね。ブロックで手を引いたり。
古賀さん:
あとサーブもそうですね。リベロのところに取らせないためにどういった形で打つだったりとか、そういった本当にチームのバランスであったりとか駆け引きっていうのが、非常に面白いスポーツですよね。
新タアナ:
あとはもう今日は登録14人全員が出て。14人全員で戦えるというね。
古賀さん:
そうですね。もうみんながしっかり自分の力を証明してますしね。素晴らしい戦い、本当に惜しい試合でしたね。
新タアナ:
第3週の日本ラウンドが始まると、いわゆるパリオリンピックメンバーが帰ってくるじゃないすか。そこまで何とかアピールしたいという選手たちの思い、強いですよね。
古賀さん:
何かしら爪痕を残したいっていう選手ばかりでしょうからね。
新タアナ:
しかもこのネーションズリーグが終わった後に世界バレーが来るわけじゃないですか。そうなってくると代表争いがかなり激しくなるんで。厚みがね、出てくるのかな。
古賀さん:
なかなかここで、当落線上というか、落ちてしまうと、次の世界バレーでまた呼ばれるってことは難しいでしょうからね。ここからネーションズリーグの最後まで行きたいっていうところの思いは強いでしょうしね。
新夕アナ:
激しい争いが続きますね。その中で次戦、第3戦目がセルビア。
古賀さん:
またヨーロッパのチームなんで。
新夕アナ:
高いですね。
古賀さん:
ルブリッチ(31、身長202cm/オポジット)。名門のJTサンダーズ(現・広島サンダーズ)でプレーしてた。当時はねすごい若い選手で、ミスが多かったんですけど、またいろんなとこで経験してね。通過点も高いですしね。決定力がものすごいある選手。
新夕アナ:
そこをまずどう止めていくか。
古賀さん:
そこをやっぱり日本特有の、今日もね素晴らしい繋ぎたくさんありましたしね。ブロックで駆け引きしたりしながらですね。彼を何とか仕留めていければ、十分日本としての勝機はあるかなというふうに思いますね。
新タアナ:
今日はリバウンドがちょっと取りきれなかったりとか、そういうのもあった。
古賀さん:
細かいところがね、そうですね。特に2セット目ですよね。そこが出てきたのは。3本ぐらいリバウンドを取れればっていうところがね。そういった部分は多分ティリ監督も絶対なくしたいところですし、そういった部分のミスが出ないところが日本の強さでしょうからね。
新タアナ:
セルビア戦、注目する日本選手は誰でしょう。
古賀さん:
今日のプレーを見るとやっぱり甲斐優斗選手じゃないかなと思うんですね。サーブにスパイクに。レセプションもね、狙われてたんですけどね。ほとんど返してました。
新タアナ:
いわゆる今シーズンも海外に行こうかとも思ってたらしいんですけど、ただ日本に残った方がサーブレシーブがしっかりとできるんで。自分の課題はサーブレシーブだからその強化ができるということで日本に残ったって言っていたんですよね。そういう意味でも自信を持って。
古賀さん:
着実にステップアップしてるっていうことですよね。2mのアウトサイドであの動き。言うことないっす。
新タアナ:
そうですね。やっぱり切り返しの動きとか速くなりましたからね。
古賀さん:
去年よりもパワーがついたような。サーブに関してもね。レシーバーを弾き飛ばすようなサーブを何本も打ってましたからね。
新タアナ:
あとやっぱ古賀さんリベロはどうですか?
古賀さん:
両リベロとも素晴らしい持ち味を出しましたしね。小川(智大)選手は小川選手で恐らくティリ監督が求めている守備範囲を広くっていうところを。彼の一番の持ち味でしょうからそこを十分に、存分に出してましたし。藤中(颯志)選手は本当に堅実なところと、あとは粘り強さですね。4セット目、最後、これもう絶対落ちるんじゃないかっていうようなボールも何とか食らいついてあげてましたからね。しっかりアピールしましたよね。
新タアナ:
今日は本当に初出場の選手が多かったんですけど、誰も引くことなく物怖じせずに。
古賀さん:
そうですね。しっかりファイティングスピリッツを持って戦ってましたね。
新タアナ:
明日以降も楽しみですね。
古賀さん:
楽しみです。その一言に尽きますね。
新タアナ:
期待して見守っていきましょう。今日はどうもありがとうございました。
古賀さん:
ありがとうございます。
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