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2026-10-29 07:10
タレントの森香澄が映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』(10月23日よりPrime Videoで独占配信)で初主演を務める。森、若葉竜也、香椎由宇が、年齢も境遇も異なる独身の3人を演じ、仕事や恋愛、人間関係に迷いながら、それぞれの居場所を探していく群像劇。森と若葉の2人に、同作への思いを聞いた。
【画像】「愛嬌だけで生きてきた」森香澄の出演シーン
本作は、おかざき真里氏の漫画を原作とした映画『ずっと独身でいるつもり?』(2021年)の第2弾。今回は、『アナログ』『正欲』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』などの港岳彦がオリジナルストーリーを手がけ、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の箱田優子監督がメガホンを取る。
森は、やりたいことや夢がなく、持ち前の愛嬌(あいきょう)で生きてきたが、“生き方”がわからなくなってしまう30歳のヤマダミサキ役。若葉は、葬儀社に勤務し、人との関わりを避けながら周囲との距離を保っている38歳のシバを演じる。
――脚本を読んだ時の感想を教えてください。
森:すごく面白いと思いました。かなり早い速度で読み進めて、読み終わった時にはヤマダを演じることにワクワクしました。同世代のヤマダにはすごく共感するところが多かったのが印象的です。周りがやりたいことに突き進んでいたり、結婚だ、出産だと人生のステップを駆け上がっている中で、自分はやりたいことも特に見つからないし、どういう方向に進むのか決断をしたいけれど、どういう決断をしたらいいのかもわからないというか。なんか焦っているけれど、目の前には仕事があって…。そういう悩みみたいなところは、すごく共感できると思いながら読み進めました。
若葉:僕は誰に共感するとか、誰の目線で読むとかではなく、割とどの作品においても作品として読むことが多いタイプです。箱田監督とはもう4本目くらいご一緒しているのですが、箱田監督らしい恥ずかしがり屋みたいなところがちゃんと作品に入っているのを感じてすごく素敵だなと思いました。あとお手紙を一緒にいただいたのですが、それを読んで即決でした。
――森さん扮するヤマダ、若葉さん扮するシバ、そして香椎由宇さん演じるシミズを通して、人生のあり方は一つじゃないことをユーモラスに描いている作品という印象を受けました。キャラクターや関係性、セリフなど、お2人が惹かれたポイントについてお聞かせください。
森:ヤマダは結構ふざけていることが多くて。「なんだよ」とか「ケッ!」みたいに言ってたりするし。それでいて悩みとかを吐露するタイプでもないけれど、時間が経つにつれてシバに悩みを打ち明けられるようになったり、シバからヒントのようなものをもらったりもする感じがなんか可愛らしいなと思って。でもそこがすごくリアルにも感じました。相談したい悩みはあるけれど、実際にそれを口にする人って意外と少なかったりしますよね。会話の中でヒントを見出していく感じとかはやっぱり共感できるキャラクターだなと思いました。
――森さんの中でヤマダのキーワードは“共感”ですね。
森:そうですね。私もいろいろなものをかぶっているタイプなので、ヤマダのことがわかる感覚は強かったと思います。あれ?どうして、笑ってるんですか?
若葉:いや、いろいろなものをかぶっているタイプなのか…と思って。なるほどなと。
森:かぶったほうが楽な時ってありますよね。特にテレビに出るとなると、何か一つキャラクターをかぶって出る。自分にないものではないけれど、そのままではなく何か一つかぶって出ることが多いので、そういう意味ではヤマダも似ているところがあるんだなとは思います。
――テレビに限らず、外に出れば対社会、対人間などと、いろいろなものを付け替えたりしますからね。ヤマダはそれがわかりやすく表現されているキャラクターだと感じました。
森:そうですよね。そういうオンオフみたいなところが、セリフの中にすごく表れているとも感じました。
――若葉さんの印象に残っている関係性の描き方や、シーンについてもお聞かせください。
若葉:警察署で姉の一人息子のカケルの、「ここあんまり面白いところないね」というセリフがこの作品全体を通してのセリフのように感じて。子どもが見るピュアな世界から「面白いとこなんかどこにもないよ」と言われた気がして、すごく好きなセリフです。
――最初は「子どもなんて…」みたいな感じのあったシバですが、面倒見もいいし、すごく相性もいい印象を持ちました。
若葉:壮大な話ではなく、単純接触だと思うんです。単純にカケルが近くにいて、その横にシバがいる。ちょっとずつでも分かっていったり、歩み寄ったり、好きなことが分かったり、嫌いなものが分かったりっていう。なんか結局、人間関係ってそういうことでしかないという気がしました。何かを一緒に食べたり、手渡したり。その積み重ねがカケルとシバの関係性、ヤマダとシバ、そしてカケルとヤマダとの関係性といったようにできているんじゃないかなと。それがすごく素敵に感じる脚本だったと思います。
――ヤマダとシバの関係性についてはどのように感じましたか?
森:言葉にしてしまうと少し安っぽくなってしまうような気がするのですが、表現するなら、恋人ではないし、友達でもない。でも、なんとなく隣にいると心地いいみたいな関係かなと。1人で生きていくには少し荷が重いけれど、隣にシバがいてくれたらよりどころのようにも感じられる…というのをお互いに言葉にはしないけれど、なんとなくシバもそう思っているだろう、みたいなところに時間をかけて気づいていったんだろうなということは、シーンを進めていくごとに身をもって実感しながら演じていました。
若葉:シバとヤマダとの関係性については、箱田監督も含めて言語化しないで撮り始めたところがあって。もしかしたら、言語化しないことに本当の価値があるかもしれないですけれど…。恋愛関係とかそういう単純なことではなくて、たまたまヤマダが女性だった、シバが男性だったみたいな感じかな。だから、それを観た方がどう捉えるのか。観た方の感じたままに想像してもらえればいいかなと思っています。でも、こういう関係性って結構あると思うんですよね。それは人間同士でもそうだし、動物と人間でもそうだし。関係性はどうでもよくて、あまり言語化できない不思議な関係という気がしています。
――共演の感想もお聞かせください。
森:最初はあまり話をしなかったかもしれないです。後半から他愛もない話をし始めて。カケルを介してという感じで。
若葉:本当につないでくれた感がありますね。
森:カケルがかなり天真らんまんな子で(笑)。すぐにダンゴムシを探しにいくようなすごく自由なタイプで、ヤマダも来いよ、シバもいるからさ、みたいに誘ってきて。
若葉:リーダーでしたね。一つの遊びをずっとやっている。へたしたら1時間半とか(笑)。正直、僕は最初のほうで1回飽きたりしていたのですが、段々、なぜ彼がこれを面白いと思っているのかにすごく興味が湧いてきて。振り返れば自分もあのくらいの歳の時には永遠にじゃんけんとかしてたな…とか思い出したりして。こうやって物事を楽しめれば、仕事とかも超楽しいんだろうなって思って、そういうのって最高だなとうらやましくなったりもしていました。
森:私は、カケルと一緒に楽しむタイプなので(笑)。それを若葉さんが見守ってくださるという構図のある現場でした。カケルとはたくさん遊んでもらって、若葉さんからはたくさん学ばせていただきました。
若葉:僕から学べることなんて何もないですよ。
森:私の中での若葉さんのイメージは、現場に入ってカッとスイッチの入るタイプだったのですが、実際はそうではなくて。自然体の感じで現場にいらして、そのままの流れで箱田監督とお話されて、自然な流れで芝居に入っていく。ギアがグッと入るとかでもなく、流れるようにシバになる姿を見て「これが俳優さんだ!」と感激しました。差し入れのタイミングも勉強になりましたし。
若葉:アハハハ。僕は脚本を読んだ時から、ヤマダを森さんが演じると想像しただけで「絶対面白い」と思っていました。箱田監督との組み合わせでベストワークが叩き出せるという感覚があって。
森:うれしい!
若葉:プラス、僕も絶対引き出してやるみたいな気持ちもあったし、それを間近で観たいとも思っていました。現場では最初からヤマダがいると思ったし、本当に素晴らしかったです。目の前でお芝居を、試写で完成版を観て「森さん以外考えられない」と確信しました。この役にはこの人しか考えられないという作品に出会えるか出会えないかって、役者にとっては結構ターニングポイントだと思っています。僕個人の感想ですが、ヤマダは森さん以外は考えられないし、満足度の高い作品でご一緒できたのはすごくうれしかったです。
森:本当にうれしいです。
――ヤマダ、シバそして、香椎さん演じる仕事を優先してきた46歳のデザイナー・シミズの物語も描かれます。シミズは父が倒れたことを機に仕事と介護、そして自分の人生をどう生きるかの間で揺れ始めるというキャラクターですが、年代としてはヤマダ、シバの先に控える46歳の悩みが展開します。シミズの物語の印象についてもお聞かせください。
若葉:僕は年代でみたいにはあまり考えていないかもしれないです。本質的に中2くらいから変わっていないですし(笑)。社会的な見せ方みたいなことは変わっているかもしれないですが、例えば敬語を使うとか、一般社会的な常識をもって人や社会と接するとか。でもそれ以外のところでは、本質的には中2から変わっていない。構えたくない気もするし、あまりごちゃごちゃ考えたくないというのもあるのかもしれません。
森:今の私はシミズになりそうなタイプだなと。仕事は大好きだし、仕事があればいいか…みたいに考えてたりもするので。シミズが友達との食事中、仕事で帰るシーンは、自分を見ているようでした(笑)。
若葉:どうしてそんなに仕事が好きなのかみたいな話も、撮影中にしましたよね。僕は仕事を楽しむ才能がないからすごくうらやましくて。仕事が楽しいって最高だなって思いながら、話をした記憶があります。
森:今の私はそう思っているのですが、もしかしたら、急に変わることもあるのかなとも思います。
――変わるから面白いところもありますしね。では最後に、本作の見どころをお願いします。
森:2016年の半地下アイドル時代のヤマダも意外と好き。2016年のヤマダが成長して2026年にどうなっているのか。シバとの関係、周りの人との関係を見ながら、うまくやっているのか分からないけれど、とにかく進んでいる感じ、リアルな30代のヤマダを観て、何かを感じていただけたらと思います。
若葉:ヤマダの平成ファッションです!
森:絶妙にダサいのも似合っていた感じはありますが(笑)。
若葉:似合いすぎなので、ぜひ注目してください。
森:ありがとうございます(笑)。
■『てんてん ずっと独身でいるつもり?』
2026年10月23日(金)Prime Videoにて独占配信
出演:森香澄、若葉竜也、香椎由宇、芋生悠、田村健太郎、笠島智、黒沢あすか、白川和子、眞島秀和、前田吟
原作:おかざき真里(原案:雨宮まみ)『ずっと独身でいるつもり?』(祥伝社FEEL COMICS)
監督:箱田優子
脚本:港岳彦
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本作は、おかざき真里氏の漫画を原作とした映画『ずっと独身でいるつもり?』(2021年)の第2弾。今回は、『アナログ』『正欲』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』などの港岳彦がオリジナルストーリーを手がけ、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の箱田優子監督がメガホンを取る。
森は、やりたいことや夢がなく、持ち前の愛嬌(あいきょう)で生きてきたが、“生き方”がわからなくなってしまう30歳のヤマダミサキ役。若葉は、葬儀社に勤務し、人との関わりを避けながら周囲との距離を保っている38歳のシバを演じる。
――脚本を読んだ時の感想を教えてください。
森:すごく面白いと思いました。かなり早い速度で読み進めて、読み終わった時にはヤマダを演じることにワクワクしました。同世代のヤマダにはすごく共感するところが多かったのが印象的です。周りがやりたいことに突き進んでいたり、結婚だ、出産だと人生のステップを駆け上がっている中で、自分はやりたいことも特に見つからないし、どういう方向に進むのか決断をしたいけれど、どういう決断をしたらいいのかもわからないというか。なんか焦っているけれど、目の前には仕事があって…。そういう悩みみたいなところは、すごく共感できると思いながら読み進めました。
若葉:僕は誰に共感するとか、誰の目線で読むとかではなく、割とどの作品においても作品として読むことが多いタイプです。箱田監督とはもう4本目くらいご一緒しているのですが、箱田監督らしい恥ずかしがり屋みたいなところがちゃんと作品に入っているのを感じてすごく素敵だなと思いました。あとお手紙を一緒にいただいたのですが、それを読んで即決でした。
――森さん扮するヤマダ、若葉さん扮するシバ、そして香椎由宇さん演じるシミズを通して、人生のあり方は一つじゃないことをユーモラスに描いている作品という印象を受けました。キャラクターや関係性、セリフなど、お2人が惹かれたポイントについてお聞かせください。
森:ヤマダは結構ふざけていることが多くて。「なんだよ」とか「ケッ!」みたいに言ってたりするし。それでいて悩みとかを吐露するタイプでもないけれど、時間が経つにつれてシバに悩みを打ち明けられるようになったり、シバからヒントのようなものをもらったりもする感じがなんか可愛らしいなと思って。でもそこがすごくリアルにも感じました。相談したい悩みはあるけれど、実際にそれを口にする人って意外と少なかったりしますよね。会話の中でヒントを見出していく感じとかはやっぱり共感できるキャラクターだなと思いました。
――森さんの中でヤマダのキーワードは“共感”ですね。
森:そうですね。私もいろいろなものをかぶっているタイプなので、ヤマダのことがわかる感覚は強かったと思います。あれ?どうして、笑ってるんですか?
若葉:いや、いろいろなものをかぶっているタイプなのか…と思って。なるほどなと。
森:かぶったほうが楽な時ってありますよね。特にテレビに出るとなると、何か一つキャラクターをかぶって出る。自分にないものではないけれど、そのままではなく何か一つかぶって出ることが多いので、そういう意味ではヤマダも似ているところがあるんだなとは思います。
――テレビに限らず、外に出れば対社会、対人間などと、いろいろなものを付け替えたりしますからね。ヤマダはそれがわかりやすく表現されているキャラクターだと感じました。
森:そうですよね。そういうオンオフみたいなところが、セリフの中にすごく表れているとも感じました。
――若葉さんの印象に残っている関係性の描き方や、シーンについてもお聞かせください。
若葉:警察署で姉の一人息子のカケルの、「ここあんまり面白いところないね」というセリフがこの作品全体を通してのセリフのように感じて。子どもが見るピュアな世界から「面白いとこなんかどこにもないよ」と言われた気がして、すごく好きなセリフです。
――最初は「子どもなんて…」みたいな感じのあったシバですが、面倒見もいいし、すごく相性もいい印象を持ちました。
若葉:壮大な話ではなく、単純接触だと思うんです。単純にカケルが近くにいて、その横にシバがいる。ちょっとずつでも分かっていったり、歩み寄ったり、好きなことが分かったり、嫌いなものが分かったりっていう。なんか結局、人間関係ってそういうことでしかないという気がしました。何かを一緒に食べたり、手渡したり。その積み重ねがカケルとシバの関係性、ヤマダとシバ、そしてカケルとヤマダとの関係性といったようにできているんじゃないかなと。それがすごく素敵に感じる脚本だったと思います。
――ヤマダとシバの関係性についてはどのように感じましたか?
森:言葉にしてしまうと少し安っぽくなってしまうような気がするのですが、表現するなら、恋人ではないし、友達でもない。でも、なんとなく隣にいると心地いいみたいな関係かなと。1人で生きていくには少し荷が重いけれど、隣にシバがいてくれたらよりどころのようにも感じられる…というのをお互いに言葉にはしないけれど、なんとなくシバもそう思っているだろう、みたいなところに時間をかけて気づいていったんだろうなということは、シーンを進めていくごとに身をもって実感しながら演じていました。
若葉:シバとヤマダとの関係性については、箱田監督も含めて言語化しないで撮り始めたところがあって。もしかしたら、言語化しないことに本当の価値があるかもしれないですけれど…。恋愛関係とかそういう単純なことではなくて、たまたまヤマダが女性だった、シバが男性だったみたいな感じかな。だから、それを観た方がどう捉えるのか。観た方の感じたままに想像してもらえればいいかなと思っています。でも、こういう関係性って結構あると思うんですよね。それは人間同士でもそうだし、動物と人間でもそうだし。関係性はどうでもよくて、あまり言語化できない不思議な関係という気がしています。
――共演の感想もお聞かせください。
森:最初はあまり話をしなかったかもしれないです。後半から他愛もない話をし始めて。カケルを介してという感じで。
若葉:本当につないでくれた感がありますね。
森:カケルがかなり天真らんまんな子で(笑)。すぐにダンゴムシを探しにいくようなすごく自由なタイプで、ヤマダも来いよ、シバもいるからさ、みたいに誘ってきて。
若葉:リーダーでしたね。一つの遊びをずっとやっている。へたしたら1時間半とか(笑)。正直、僕は最初のほうで1回飽きたりしていたのですが、段々、なぜ彼がこれを面白いと思っているのかにすごく興味が湧いてきて。振り返れば自分もあのくらいの歳の時には永遠にじゃんけんとかしてたな…とか思い出したりして。こうやって物事を楽しめれば、仕事とかも超楽しいんだろうなって思って、そういうのって最高だなとうらやましくなったりもしていました。
森:私は、カケルと一緒に楽しむタイプなので(笑)。それを若葉さんが見守ってくださるという構図のある現場でした。カケルとはたくさん遊んでもらって、若葉さんからはたくさん学ばせていただきました。
若葉:僕から学べることなんて何もないですよ。
森:私の中での若葉さんのイメージは、現場に入ってカッとスイッチの入るタイプだったのですが、実際はそうではなくて。自然体の感じで現場にいらして、そのままの流れで箱田監督とお話されて、自然な流れで芝居に入っていく。ギアがグッと入るとかでもなく、流れるようにシバになる姿を見て「これが俳優さんだ!」と感激しました。差し入れのタイミングも勉強になりましたし。
若葉:アハハハ。僕は脚本を読んだ時から、ヤマダを森さんが演じると想像しただけで「絶対面白い」と思っていました。箱田監督との組み合わせでベストワークが叩き出せるという感覚があって。
森:うれしい!
若葉:プラス、僕も絶対引き出してやるみたいな気持ちもあったし、それを間近で観たいとも思っていました。現場では最初からヤマダがいると思ったし、本当に素晴らしかったです。目の前でお芝居を、試写で完成版を観て「森さん以外考えられない」と確信しました。この役にはこの人しか考えられないという作品に出会えるか出会えないかって、役者にとっては結構ターニングポイントだと思っています。僕個人の感想ですが、ヤマダは森さん以外は考えられないし、満足度の高い作品でご一緒できたのはすごくうれしかったです。
森:本当にうれしいです。
――ヤマダ、シバそして、香椎さん演じる仕事を優先してきた46歳のデザイナー・シミズの物語も描かれます。シミズは父が倒れたことを機に仕事と介護、そして自分の人生をどう生きるかの間で揺れ始めるというキャラクターですが、年代としてはヤマダ、シバの先に控える46歳の悩みが展開します。シミズの物語の印象についてもお聞かせください。
若葉:僕は年代でみたいにはあまり考えていないかもしれないです。本質的に中2くらいから変わっていないですし(笑)。社会的な見せ方みたいなことは変わっているかもしれないですが、例えば敬語を使うとか、一般社会的な常識をもって人や社会と接するとか。でもそれ以外のところでは、本質的には中2から変わっていない。構えたくない気もするし、あまりごちゃごちゃ考えたくないというのもあるのかもしれません。
森:今の私はシミズになりそうなタイプだなと。仕事は大好きだし、仕事があればいいか…みたいに考えてたりもするので。シミズが友達との食事中、仕事で帰るシーンは、自分を見ているようでした(笑)。
若葉:どうしてそんなに仕事が好きなのかみたいな話も、撮影中にしましたよね。僕は仕事を楽しむ才能がないからすごくうらやましくて。仕事が楽しいって最高だなって思いながら、話をした記憶があります。
森:今の私はそう思っているのですが、もしかしたら、急に変わることもあるのかなとも思います。
――変わるから面白いところもありますしね。では最後に、本作の見どころをお願いします。
森:2016年の半地下アイドル時代のヤマダも意外と好き。2016年のヤマダが成長して2026年にどうなっているのか。シバとの関係、周りの人との関係を見ながら、うまくやっているのか分からないけれど、とにかく進んでいる感じ、リアルな30代のヤマダを観て、何かを感じていただけたらと思います。
若葉:ヤマダの平成ファッションです!
森:絶妙にダサいのも似合っていた感じはありますが(笑)。
若葉:似合いすぎなので、ぜひ注目してください。
森:ありがとうございます(笑)。
■『てんてん ずっと独身でいるつもり?』
2026年10月23日(金)Prime Videoにて独占配信
出演:森香澄、若葉竜也、香椎由宇、芋生悠、田村健太郎、笠島智、黒沢あすか、白川和子、眞島秀和、前田吟
原作:おかざき真里(原案:雨宮まみ)『ずっと独身でいるつもり?』(祥伝社FEEL COMICS)
監督:箱田優子
脚本:港岳彦
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