
アメリカ軍は、きょうからフィリピンで行われる軍事演習で、新型の対艦ミサイルシステム「NMESIS」を展開すると明らかにしました。
フィリピンの首都マニラではきょう、アメリカ軍とフィリピン軍による定例の合同軍事演習「バリカタン」の開会式が行われました。
来月9日まで実施される軍事演習には、およそ1万4000人が参加する予定で、アメリカ軍は、射程180キロを超える新型の対艦ミサイルシステム「NMESIS」を台湾に近いルソン島北部で初めて展開すると明らかにしました。
また、フィリピン軍によりますと、オブザーバーとして参加する海上自衛隊が今回初めて、南シナ海で多国間の共同訓練に臨むということです。
南シナ海などで中国が海洋進出の動きを強めるなか、多国間の連携強化が進んでいます。
一方、合同軍事演習について中国外務省の郭嘉昆報道官は21日の記者会見で次のように述べました。
中国外務省 郭嘉昆報道官
「フィリピンが域外国家と結託して大規模軍事演習を実施し、戦略兵器を導入・配備する行為は、地域の戦略的な安定を破壊する」
また、新型の対艦ミサイルシステムを台湾に近いルソン島北部で展開することについて、郭報道官は「台湾問題を口実に地域の軍事配備を強化する行動に断固反対する」と、強くけん制しました。
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