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『薬屋のひとりごと』悠木碧&大塚剛央、猫猫&壬氏は“飼い主と猫” 第3期では「ぐっと濃度高め」【インタビュー】

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2026-10-06 12:05
『薬屋のひとりごと』悠木碧&大塚剛央、猫猫&壬氏は“飼い主と猫” 第3期では「ぐっと濃度高め」【インタビュー】
『薬屋のひとりごと』第3期場面カット(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
「何でも持っている人は両手がふさがっている」長く演じて見えた2人の本質

 テレビアニメ『薬屋のひとりごと』第3期が、10月2日より日本テレビ系“FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)”枠(毎週金曜 後11:00)にて放送スタートした。オリコンニュースでは、本作でメインキャストを務める猫猫役の悠木碧、壬氏役の大塚剛央にインタビューを実施した。

【画像】美しい…壬氏の横顔など『薬屋のひとりごと』第3期場面カット

 第1期、第2期を通して、数々の事件と試練を乗り越えてきた猫猫と壬氏。悠木は2人の関係を“飼い主と猫”に例え、大塚は「どこまで許されて、どこが駄目なのかというラインが、ちょっとずつ変化している」と語る。長く役と向き合う2人に、それぞれのキャラクターへの思いや、変化の中でも大切にしている芝居の軸を聞いた。

 本作は、毒と薬に異常な執着を持つ薬屋の娘・猫猫と、本来の身分を明かした皇弟・壬氏が、宮中で次々と巻き起こる難事件に挑んでいく“謎解きエンターテインメント”。原作は日向夏氏、イラストはしのとうこ氏が担当し、シリーズ全累計発行部数は5700万部を突破している。第3期は今年10月と2027年4月の分割2クールで放送。さらに、シリーズ初となる劇場アニメ『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』が12月11日に公開される。

■猫猫と壬氏は“飼い主と猫” 変化の中で積み重なる信頼

――第1期、第2期を通して、猫猫と壬氏の関係性も大きく変化してきたと思います。第3期を迎える頃の2人の関係を一言で表すと、どんな言葉になりますか。

悠木:私はずっと、猫猫と壬氏の関係性について「飼い主と猫」と言い続けています。

 2期を経て環境も変わった2人ですし、友達も増えました。壬氏は立場もガラッと変わりましたし。それでも変わらない関係性に、私はすごく良さを感じています。信頼感が積み重なっていくということなんじゃないかなと思います。

大塚:変化として大きく描かれたのは、もしかしたら猫猫よりも壬氏の方かもしれませんが、猫猫もやっぱり少しずつ、いろいろなことに巻き込まれたり、あるいは自分から首を突っ込んだりしながら変わってきていると思います。

 関係性も変わってきているかもしれないけれど、変わらないものが2人の中にあるなとは感じています。さっき悠木さんもおっしゃっていましたが、“仲良し度”というか(笑)。どこまで許されて、どこが駄目なのかというラインが、ちょっとずつ変化している感覚がありますね。

■猫猫の魅力は「圧倒的な安定感」 壬氏は実直で不器用

――2人の関係性だけでなく、それぞれも成長してきたと思います。第3期まで演じてきて、当初より愛着が深まった部分はありますか?

悠木:猫猫のことを「いいな」と思っているポイントとして、第2期では拉致とかされているわけですよ。でも、その土地のお祭りを楽しんでいたりする。(ハプニングが起きても)それはそれとして、ちゃんとその場を楽しめる、地に足のついている感じです。

 もともと彼女は地に足がついているなとは思っていましたけど、それがいろいろな場面で見られるようになって、より好きになりました。「この子と旅行したら楽しいだろうな」というものが、すごく詰まっているなと思いますね(笑)。

――ブレなさがうらやましいですよね。

悠木:本当に。だからこそ、子翠とのやり取りでブレた猫猫がすごく印象的でしたし、そのブレなさみたいなものに壬氏もひかれているのかなと思ったりもします。圧倒的な安定感が、やっぱり猫猫の魅力かなと思います。

大塚:壬氏は、先ほどもお答えしたように変化が大きかったと思います。第1期の序盤の頃は、「この人は何者なんだろう」と。立ち回り的には不器用というよりも器用で、いろいろと手を替え品を替え、という人なのかなと思いきや、ふたを開けてみたら、すごく真面目で、不器用な部分がたくさんある人なんだなと感じています。

 第2期まで来て、そして第3期へと進んでいく中で、彼の良さはやっぱり実直な部分なんだなというのを、徐々に強く感じているところではありますね。

――ここまで描かれてくると、いろいろな表情も見えてきますよね。

大塚:本当に、たくさんの表情を見せてくれるキャラクターだなと思います。

■「何でも持っている人は両手がふさがっている」2人が語るキャラクターのいとおしさ

――お互いのキャラクターについて、悠木さんは壬氏、大塚さんは猫猫のどんなところをいとおしく感じていますか。

悠木:壬氏は、人と関わらないことを許されないキャラクターというか、人のためにあるキャラクターとして、そこにいなきゃいけないしんどさを持っている。社会人になればなるほど、壬氏の窮屈さを理解できるのかもなというところがあります。

 何でも持っている人というのは、両手がふさがっているということでもあって、だから新しいものをつかみ取るのがすごく難しい。それがずっと彼のつらい部分ですし、持っているからこそ意外と理解されにくい。うらやましがられがちだから。

 「何でも持っているけれど、もしかしたら持っていることはすごくつらいのかもしれない」と考えさせてくれるキャラクターかなと思います。何も持っていないはずの猫猫を見て、その自由をうらやましいと思ってしまうくらいには、きっとすごく窮屈なので。そこが、やっぱり彼を応援したくなるポイントかなと思いますね。

大塚:僕は、猫猫は本当に血の通った人だなと感じます。印象としては、どちらかといえばクールというか、ありていに言うと塩対応ですよね。

 でも、いろいろな事件に関わって、自分で推理をして、真相にどんどんたどり着いていく中で、ただ事件を解き明かすだけではなくて、「でも、ここはやっぱり許せないよな」という線引きを、自分の中できちんとしている。

 それがあるからこそ、周りから見ていても猫猫というキャラクターに共感するし、人物としての深みにもつながっている。見ていて思わず自己投影してしまうくらい、共感できる人間性を持った人物だなと感じますね。

――猫猫はクールな印象がありますが、壬氏の正体が明らかになる前にも、身をていして守りに行く姿がありました。ああいったところで、意外な一面が見えた気がします。

悠木:私は猫猫のことを本当に野良猫だと思って演じているんですけど、野良猫は意外と情に厚い、というのはある。彼女には彼女なりのルール、野生のルールがちゃんとあって、その通りに従っている。だから、やっぱり温かくはあるんですよね。

 第3期の話になってくると、そこで出会った趙迂のことをめちゃくちゃ大事にして、弟分として一緒に暮らしたりもしています。結局、自分では「全然、人の心が分からない」と言っていますけど、「そんなことないじゃない」と。

 ちゃんと愛情を込めて育てられたからこそ、ちゃんと愛も伝えられる子ではあるんですよね。

■猫猫は「変わらない」壬氏には「誠実に」 演じる上で大切にする軸

――これまで長く役と向き合ってきましたが、初期と比べて演じ方や解釈が変わったところ、逆にブレずに大切にしている軸はありますか。

悠木:猫猫は、むしろ猫猫が変わらないというところが作品の軸になっていると思うので、とにかく「淡々と独り言、淡々と独り言」というのを意識しています。

 聞きやすく、かつ猫猫として、彼女の目線で世界を歩くということをテーマにやっていて。変わらない彼女がほんの少し変わる瞬間というのが、体温を感じる瞬間でもあるので。そこは、うまくバランスを取っていけたらなと思いながら、第3期も本当に変わらずやらせてもらっていますね。

 壬氏は、きっとすごく変化があるよね。

大塚:変化が大きいとは言いましたけど、演じる身として、何かを変えていこうとは、そんなに意識していなくて。

 第1期から、宦官としての壬氏だったり、いろいろな面を見せてきたキャラクターではありつつ、全部ひっくるめて壬氏というか。本当にすべてが地続きな人物ですし、猫猫をはじめ、いろいろな人との関わりや物語の進行によって、自然と変化が見えてくるキャラクターかなと思います。

 その場面、その場面、そのときの壬氏というものに寄り添っていれば、自然とその変化が出るというか。皆さんに「あ、なんか少し変わったのかも」と感じてもらえるキャラクターなのかなと思うので、やること自体は特に変わっていないです。

 もちろん、見え方として「こうしていこう」という演出の指示をいただくことはありますが、こちらとしては本当に、壬氏という人物にいかに誠実に向き合っていけるか。それが、この人を演じる上で大切なことかなと思いますね。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

大塚:第1期、第2期と非常に盛り上がりを見せた『薬屋のひとりごと』が、いよいよ第3期を迎えます。本当に、これもひとえに皆さまの応援のおかげだと思っております。

 第3期も変わらず皆さんに愛していただけるような、すてきな『薬屋のひとりごと』の世界がどんどん広がっていきます。第3期以外にも、本当にたくさん『薬屋のひとりごと』の展開がありますので、ぜひこの作品を楽しんでいただけたらうれしいなと思っております。

悠木:第1期、第2期から第3期へとつながれてきた人間関係だったり、世界観の広がり、引き継がれた謎。いろいろなものが、またさらにおもしろい展開を引き起こしていく第3期になっています。

 そしてもちろん、猫猫と壬氏の関係もちょっとまた、ぐっと濃度高めになっていたりもします。新たな環境に置かれた2人の大冒険を、ぜひ皆さんご自身の目で見届けていただけると、とてもうれしいなと思っています。よろしくお願いします。

 第2話(通算第50話)は、9日に放送される。

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