ウェス・アンダーソン監督の最新作、ベニチオ・デル・トロ主演の映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』（9月19日公開）より、主人公たちの資金集めの旅路と“クセ者出資者たち”が一目でわかる航路図、およびキャラポスター9点が公開された。

【画像】モンブランの万年筆に注目のキャラクターポスター

　本作は、暗殺未遂を6度も生き延びたヨーロッパ屈指の富豪ザ・ザ・コルダ（デル・トロ）が、全財産を投じた「フェニキア計画」の実現を目指し、疎遠だった娘リーズル（ミア・スレアプレトン）を巻き込んで繰り広げる、ユーモアとスリル満載のクライム・ファミリー・コメディ。

　ザ・ザが企てる「フェニキア計画」とは、フェニキア全域に陸海のインフラを整備するという壮大なプロジェクト。しかし、妨害による資金難で計画は壊滅寸前に。ザ・ザは不足分を補うべく、各地の出資者を訪ねる資金集めの旅へと出発する。

　まず訪れるのは、山脈鉄道トンネルに関わる出資者たち。第7代南西独立フェニキア国王陛下領で山脈鉄道トンネルの建設を監督しているファルーク王子（リズ・アーメッド）と、“サクラメント連合”を経営する実業家兄弟リーランド（トム・ハンクス）＆レーガン（ブライアン・クランストン）だ。ザ・ザは赤字補填を訴えるが、ふたりは頑なに拒否。コロラド流（!?）の“解決方法”で事態の打開を図る姿は、笑いを誘う名場面となっている。

　次なる目的地は、砂漠横断内陸水路（運河）に関わる出資者たち。サヴァラン＝モンラシェ・ギャングの親分、マルセイユ・ボブ（マチュー・アマルリック）と、アメリカの海運王マーティ（ジェフリー・ライト）だ。ボブはザ・ザが送った脅迫文の偽造に激怒し、マーティも以前合意した内容とまったく食い違う契約を断固拒否。ザ・ザは二人を相手に、早口合戦のような舌戦で説得を試みる。

　3つ目の目的地は、流域水力発電ダム。建設を監督するザ・ザのはとこ、ヒルダ（スカーレット・ヨハンソン）に会いに行く。ザ・ザは彼女の恋心を逆手に取り、求婚して不足分を肩代わりさせようとするが、ヒルダの返答やいかに？

　そして、“ラスボス”となるのが、ザ・ザの異母兄弟であるヌバルおじさん（ベネディクト・カンバーバッチ）。ザ・ザは残る資金の全額をヌバルに頼ろうとするが、彼は一筋縄ではいかない相手。さらに、ヌバルおじさんにはリーズルの母を殺したという疑惑がつきまとっていた。母の死の真相を知りたいリーズルと、ザ・ザの計画の行方が交錯していく。

　ザ・ザの「フェニキア計画」資金集めと、リーズルの母の死の謎――2つの目的をめぐる旅は、手に汗握るスリルと思わず吹き出すコメディ要素が満載だ。

　あわせて公開されたキャラポスターでは、6度の暗殺未遂を生き延びたザ・ザ・コルダ（デル・トロ）の包帯姿がインパクト抜群。修道女ながらゴージャスなロザリオを掲げる娘リーズル（ミア・スレアプレトン）、虫かごと手榴弾を携える家庭教師ビョルン（マイケル・セラ）ら、登場人物たちの“異様な魅力”がにじみ出るビジュアルとなっている。

　さらに、ルパート・フレンドが演じる「フェニキア計画」の資金難を引き起こす政府の監視役“エクスカリバー”のキャラポスターも登場。

　それぞれのキャラポスターには、コーラルのボディが印象的な万年筆が存在感を放っている。これはドイツの筆記具ブランド、モンブラン（Montblanc）の1920年代のアーカイブを忠実に再現した「ヘリテージ ルージュ エ ノワール コーラル」という万年筆だ。2019年に生産終了となったモデルだが、本作のために7本限定で復活生産された。「ヘリテージ ルージュ エ ノワール コーラル」は本編にも登場。細部まで注目だ。

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