乳製品購入時の選択肢はほとんどない?「⾷に関する意識調査」を実施。親⼦で体験するバターボード教室も開催
2025-08-06 17:19:28

皆様は普段から食品の産地や生産方法をについて意識して選んでいるでしょうか。近年、⾷の安全や持続可能性への関⼼が⾼まる中、消費者の⾷品選びの基準は多様化している傾向にあるようです。
今回、フォンテラジャパン株式会社は、20〜60代の男⼥500名を対象に「⾷に関する意識調査」を実施。消費者が考える⾷品選びの基準などが明らかとなりました。
⾷に関する意識調査
今回の調査は令和7年7⽉9⽇〜11⽇の期間において、20〜60代の男⼥500名を対象にWEBシステムを利⽤したインターネット調査によって行われました。
調査ではまず、「あなたは普段、⾷品を購⼊する際、産地や栽培⽅法、⽣産者のこだわりなどを意識して選びますか?」と質問。結果は「意識する」と答えた⼈は、お⽶では54.4%、野菜では46.2%、お⾁では48.8%、⿂介類では46.2%に。⼀⽅で、⽜乳やバターなどの乳製品は38.4%にとどまり、他の⾷品と⽐較して意識が低いことが判明しました。

次に、乳製品の産地や⽣産⽅法などを「意識しない」と回答した⼈に理由を尋ねたところ、「価格を重視する」が45.8%、「選ぶための知識がない」が23.1%、「選択肢が少ないと感じる」が10.1%という結果となり、そもそも乳製品を「選ぶ」という考えがない消費者が多くいる可能性も明らかとなりました。

また、スーパーなどでグラスフェッドや放牧などの⽣産⽅法が異なる乳製品の選択肢が「豊富だと感じない」と答えた⼈は79.0%となり、消費者が多様な乳製品を求めているにも関わらず、選択肢が限られてしまっている実態が浮き彫りになりました。

最後に、牛などの家畜に牧草や干し草のみを与えて乳製品や肉を生産する 「グラスフェッド」という⾔葉の認知度について尋ねたところ、「知っている」と回答した⼈はわずか16.0%に留まりました。「グラスフェッド」という⾔葉はまだ浸透していないようです。

グラスフェッド・バターボード教室を開催

今回「⾷に関する意識調査」を行ったフォンテラジャパンでは、ニュージーランドのグラスフェッド(放牧酪農)によってつくられる乳製品の魅⼒を伝え、⽇本の⾷卓に新たな選択肢を提案すべく、「グラスフェッドってなに?親⼦で体験バターボード教室」を7⽉ 25⽇(⾦)に開催しました。
同イベントでは、ニュージーランドで注⽬されている「バターボード作り」を参加者の親⼦が体験。バターをペースト状に塗り、ナッツやドライフルーツなどさまざまな具材と組み合わせるバターボード作りを楽しみながら、グラスフェッドやニュージーランドの放牧酪農について学びました。

フォンテラジャパンでは、ニュージーランドのグラスフェッドの魅⼒について、動物に寄り添った酪農⽅法から⽣まれる⾃然のおいしさであることに加え、通常のバターに⽐べてβカロテンやビタミンDが多く含まれていることを紹介。また、ニュージーランドでは成⻑ホルモンの使⽤が禁⽌され、抗⽣物質の使⽤も限定的なため、より⾃然に近く安全であると紹介しました。
そして、調理実習の講師として名古屋市の⼈気ベーカリー「ブーランジェリーAvec」オーナーシェフの上村昭博さんが登壇。グラスフェッドバターについて「⼝に⼊れた瞬間に溶けるような軽い⼝当たりで後味がすっきりしており、⾵味の良さを感じる。また、濃い⻩⾊が特徴のため、焼き菓⼦やパンで使⽤すると⾒た⽬も綺麗になる。」と語りました。
参加した⼦どもたちは様々な具材からトッピングを組み合わせ、デコレーションを楽しんでいた様子。また、グレインフェッド(穀物飼料メイン)のバターとの⾷べ⽐べでは、「バターを同時に⾷べ⽐べるのは貴重な機会だった」「グラスフェッドバターの⽅が国産バターに⽐べて柔らかく、パンによく馴染んでより美味しく感じる」と話す親⼦も多数いました。

皆様も今回を機に、⽜乳やバターなどの乳製品を買う際は「グラスフェッド」などの⽣産⽅法についても意識してみてはいかがでしょうか。
情報提供元: マガジンサミット